- 社名
- 株式会社田子重
- 業種
- 小売り・卸売業
- 企業規模
- 1,001名以上
- 課題
-
1.バックオフィスの体制を整備したい
2.複数拠点・店舗間の情報を集約したい
3.法令対応の労務管理
- 使用製品
- 勤怠管理
“後から直す”から“未然に防ぐ”へ。 2,000名超の就業管理を正確かつスムーズに
- 悩み
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- 月次締め時の修正作業が負担
- 勤怠ミスを見逃すリスクがある
- 複雑な就業ルールへの対応が必要
- 解決策
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- アラームでミスを早期発見
- 修正箇所を一覧画面で把握
- 標準機能を最大限活用
- 効果
-
Universal 勤次郎の導入により、月末にまとめて確認・修正していた勤怠管理から、日々の運用の中で不整合を発見し、その日のうちに対応できる管理へと変化しました。未打刻や休憩時間の不整合などもアラームで即座に確認でき、月次締め時の修正負担を軽減。さらに、一覧画面による確認のしやすさや、タイムレコーダーの遠隔設定などにより、本部・店舗双方の業務効率化にもつながっています。
株式会社田子重は、静岡県内で15店舗を展開する地域密着型のスーパーマーケットチェーンです。従業員数は約2,123名(2026年3月時点)。2026年7月には静岡県東部エリア2店舗目となる北松野店をオープンするなど、着実な成長を続けています。
同社の特徴は、広い売り場と豊富な品揃え、そして惣菜をはじめとするインストア商品の充実です。基本的にテナントを入れず、各部門を自社で運営することで、売り場づくりから日々の店舗運営まで一貫して手がけています。
また、「本部」と「店舗」がそれぞれの役割を分担するチェーンストア方式を採用し、店舗では店長を中心に販売活動を行う「店長主導型店舗」を展開。本部は各店舗の運営を支援する立場として、仕組みづくりや運用面をサポートしています。
そのため1店舗あたりの従業員数も多く、登呂田店では約160名のスタッフが店舗運営を支えています。多くのパートタイマーが活躍し、変形労働時間制も採用するなど、多様な働き方に対応した就業管理が求められています。
2,000名を超える従業員の勤怠を、同社ではどのように管理しているのでしょうか。今回は焼津市東小川にある同社本部および登呂田店を訪問し、情報システム部の石川様、店舗運営部の鳥居様、登呂田店店長の近藤様に、Universal 勤次郎導入の背景から、導入後の変化、今後目指す就業管理についてお話を伺いました。
月次締めに集中していた確認・修正業務
まずは、皆様の役割について教えてください。
石川様:
情報システム部で、社内のIT管理やソフト・サービスの導入、運用サポート、システム間連携の仕組みづくりなどを担当しています。
鳥居様:
店舗運営部として、情報システム部がつくった仕組みを実際の店舗運営へ落とし込むため、本部と店舗の間に立って調整する役割を担っています。
近藤様:
登呂田店の店長として、店舗運営全般を担当しています。Universal 勤次郎についてはスタッフの勤怠処理で日常的に利用しているため、3人の中では一番直接触る機会が多い立場です。
Universal 勤次郎の導入前には、どのような課題があったのでしょうか。

石川様:
導入を考える直接のきっかけは、長年利用してきた旧システムのサポート終了でした。ただ、それ以前からシステム運用そのものにも課題を感じていました。
当時のマニュアルは古く、ほとんど参照されていない状態でした。さらに、人事異動を繰り返す中で正しい運用方法が十分に引き継がれず、勤怠処理の方法が属人的になっていた部分もありました。
近藤様:
店舗側でも、日々の確認にはかなり手間がかかっていました。以前は個人ごとの勤怠データを確認する際、一人ひとり検索して画面を開く必要がありました。
そのため、日々細かく確認するというより、月次締めの段階で「要修正」となったものをまとめて確認する運用になりやすく、過去の勤務まで遡って修正する作業が発生していたのです。
石川様:
特に改善したかったのが、勤務実績に不整合があっても確定できてしまう点でした。
例えば、6時間以上勤務した場合に休憩時間を自動で付与する設定をしていても、実際には繁忙などで休憩が取得できていないケースがあります。その状態でもシステム上で確定できてしまうと、実際の勤務とデータにずれが生じ、結果として給与計算にも影響を及ぼす可能性があります。
給与に関わる処理だからこそ、こうした不整合を見逃さず、確実に確認できる仕組みが必要だと考えていました。そのため、新しいシステムでは「間違いがあれば後から直す」のではなく、不整合がある状態では確定そのものができない仕組みにしたいと考えていました。
今までの運用を大きく変えず、ミスを防ぐ仕組みを構築
Universal 勤次郎を選ばれた理由について教えてください。

石川様:
最大の決め手は、データベースを直接参照・抽出できることでした。
当社では、売上と稼働計画を確認するための社内ツールを独自に構築しています。勤怠システムから取得した人時実績と売上データを組み合わせることで、「この日、この部門の人時や生産性が適正だったか」といったことを確認しています。
その仕組みを継続するには、勤怠データをデータベースから直接取得できることが重要でした。他社製品とも比較しましたが、この条件を満たせることがUniversal 勤次郎を選んだ大きな理由です。
鳥居様:
もう一つのポイントは、これまでの店舗運用を大きく変えずに移行できたことです。
各店舗では以前からExcelで稼働計画を作成していますが、そのデータをUniversal 勤次郎へ取り込めるため、店長たちが長年慣れてきた業務フローを大きく変える必要がありませんでした。
2,000名を超える組織ですから、システムを変えると同時に現場の運用までいきなり大きく変えてしまうと混乱につながります。これまでのやり方を活かしながら、システムだけを進化させられたのはうれしかったですね。
導入後、どのような点で特に効果を感じられましたか。
石川様:
一番役立っているのはアラーム機能です。
未打刻や休憩時間の不足、勤務時間の不整合など、確認が必要な状態になると画面上に色付きで表示され、問題を解消しない限り確定できないように設定しています。
以前は月末になって初めてエラーに気付き、過去に遡って修正していました。それが今では、日々の勤怠処理の中でその日のうちに問題を発見し、修正できるようになり、「月次でまとめてミスを直す管理」から、「日次でミスを未然に防ぐ管理」へと変わりました。
過去へ遡って修正する作業や、勤怠処理に起因する給与支払いのミスもなくなりました。
導入時には、勤次郎の担当者と相談しながら必要なアラームを洗い出して設定しました。運用開始後も、現場の状況を見ながら追加や調整をしています。アラームが多すぎても店舗の負担になるため、現在は必要なものに絞り、ちょうどよいバランスで運用できています。

鳥居様:
高額な個別カスタマイズを行わなくても、標準機能の設定を調整することで、自社の就業ルールに合わせられるところもメリットです。
当社のように、パートタイマーが多く、部門間の応援勤務などもある小売業では、どうしても勤怠管理が複雑になります。そうした運用にも設定で対応できる柔軟性は非常に助かっています。
近藤様:
店舗側としては、何より画面の操作性(UI/UX)が良くなったと感じます。
以前は一人ずつ検索してデータを開いていましたが、現在は一覧画面ですぐに確認できます。修正が必要な箇所もひと目で把握しやすく、有休処理や個人ごとの勤怠確認もスムーズになりました。「漏れなく確認できる」という安心感もありますね。
システム切り替え時、店舗で混乱はありませんでしたか。
石川様:
本番稼働前に約1か月の練習期間を設けました。従来の操作や運用にできる限り近づけたこともあり、本番切り替え時に大きな混乱や問い合わせはほとんどなく、非常にスムーズに移行できました。
また、システム移行に合わせてタイムレコーダーも勤次郎製品へ統一しました。
以前は店舗へ行かなければ対応できなかった設定も、現在では本部から遠隔で変更できます。例えば、退勤への切り替え時刻や画面に表示するメッセージ、音声などを本部側で一括して設定できるため、店舗へ直接出向く必要がなくなりました。
より細かな人員配置とさらなる生産性向上を目指して
Universal 勤次郎を活用して、今後取り組みたいことを教えてください。

石川様:
現在15分単位で行っているシフトの設定・勤務予定を、今後は5分単位にしていきたいと考えています。
近藤様:
特にレジ部門から強い要望があります。
レジの仕事は、お客様の来店状況によって必要な人数が大きく変わります。例えば9時15分頃からお客様が増えることが分かっていても、15分単位のシフトでは9時から勤務してもらうことになり、実際に忙しくなるまでに待機時間が生まれてしまうことがあります。
5分単位で設定できれば、9時5分、9時10分といった形で、より実際の来店状況に合わせた人員配置ができます。
鳥居様:
お客様が来店する時刻に合わせて、より細かくシフトを組めるようにしたいと考えています。
開店準備や朝礼に必要な時間も考慮しながら、必要な時間に必要な人数を配置する。そうすることで、わずかな待機時間も減らし、人件費の最適化と生産性向上につなげていきたいですね。
今後、Universal 勤次郎に期待することはありますか。
鳥居様:
店舗では毎日さまざまな勤怠処理を行っているため、日々の処理をさらに効率化できるとうれしいです。有給休暇の一括入力や、部門をまたいだ勤務時間の処理など、店舗側の作業負担を減らせる機能や使い方にも期待しています。
近藤様:
毎日行う業務だからこそ、一つひとつの処理が少し楽になるだけでも現場にとっては大きな違いがあります。これからもUniversal 勤次郎を活用しながら業務効率を上げ、店舗運営により多くの時間を使えるようにしていきたいです。

Universal 勤次郎への移行により、株式会社田子重では、月次でまとめて確認・修正していた勤怠管理から、日々の運用の中で不整合を確認し、その日のうちに対応する管理へと変化しました。現場がこれまで使用してきた業務フローをできる限り維持しながら、豊富なアラーム機能や一覧画面などを活用することで、店舗での確認作業や月次締めにかかる負担の軽減にもつながっています。
今後は、日々の勤怠管理の効率化に加え、人時や生産性を意識した運用へと、Universal 勤次郎の活用をさらに広げていきます。
今回の取材では、本部と店舗が密に連携しながら、日々の運用に合わせてシステムを最大限に活用されている点が印象的でした。勤次郎株式会社としても、今回お聞かせいただいたご意見やご期待を、今後の製品・サービスの改善に活かしてまいります。
お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただいた石川様、鳥居様、近藤様に厚く御礼申し上げます。
※掲載内容は2026年10月時点のものです。
編集:マーケティング戦略本部 導入事例制作担当