社名
医療法人社団弘人会 中田病院
業種
医療・福祉業
企業規模
101~300名
課題
1.ペーパーレスを推進したい
2.バックオフィスの体制を整備したい
3.複数拠点・店舗間の情報を集約したい
使用製品
勤怠管理

医療現場に寄り添った勤怠管理で業務効率化と働き方改革を同時に実現

医療現場に寄り添った勤怠管理で業務効率化と働き方改革を同時に実現
右から 統括管理本部 本部長 高橋 栄 様 / 事務部 事務管理課 中島 芽依 様 / 事務部 事務管理課 森 愛玖里 様
課題・悩み
  1. アナログ管理からの脱却
  2. 複雑な勤務計算の効率化
  3. 勤怠管理への意識向上
解決策
  1. システム上で一元管理
  2. 様式9作成にも対応
  3. 勤怠データを即時見える化
効果

Universal 勤次郎の導入により、勤怠管理に関わる業務が大幅に効率化されました。従来は、紙のタイムカードと申請書類を職員が手書きで作成し、管理者・事務管理課が突合・確認するというアナログな運用で、集計作業に半月近くかかることもありました。導入後は、打刻や各種申請がすべてシステム上で完結するようになり、確認・集計作業は2〜3日で完了。計算ミスのリスクや心理的負担も軽減され、月末業務の負担は劇的に減りました。
また、「様式9」の自動作成機能により、制度対応の正確性とスピードも向上。
さらに、職員自身がリアルタイムで勤務実績や時間外労働を確認できるようになったことで、働き方への意識も向上。管理者側でも、労働時間のアラート機能を活用し、早期のフォローが可能になるなど、業務効率化だけにとどまらず、組織全体で労務管理への意識が向上しました。

医療法人社団 弘人会 中田病院は、整形外科診療を中心に、地域の皆さまの健康を支える中核病院です。昭和27年に整形外科として開院して以来、内科や小児科など地域のニーズに応え、幅広い診療を提供してきました。
現在は、在宅復帰を目指すリハビリテーションのほか、訪問診療・訪問看護・訪問リハビリによる在宅療養支援、さらには健診事業にも力を入れています。予防医療から在宅医療まで、地域に密着した切れ目のない医療を提供し続けています。
今回は、複雑な勤務体系を持つ医療現場で、Universal 勤次郎がどのように活用されているのかを伺うため、埼玉県加須市にある中田病院様を訪問しました。

申請もチェックも紙ベース。アナログな運用に限界

導入される前の運用方法と課題に感じていた点を教えてください。

高橋様:
以前は、紙のタイムカードで勤怠管理を行っており、有休申請や残業・遅刻・早退などの申請もすべて紙に記載し、上司へ提出する運用でした。月末には、職員一人ひとりが1か月分の勤務状況を手書きで申請書にまとめ、上司が確認したうえで、事務管理課に提出していました。
事務管理課では、紙のタイムカードと申請書の内容を1人ずつ突き合わせ、間違いがないかを手作業でチェックしていたため、非常に時間と手間がかかっていました。まず、紙の打刻と出勤日が合っているかの確認から始めなければならず、集計作業だけで半月ほどかかることもありました。

また、常勤職員は月末締め、非常勤職員は10日締めと雇用形態によって締め日が異なるため、事務管理課には毎月2度の大きな作業の山場がありました。職員が記入する手間はもちろん、それを確認する上司や最終的に給与に反映させる事務管理課の負担も大きく、非常に非効率でした。
さらに、すべて紙で管理していたため、一定期間は物理的に保管し続ける必要があり、管理スペースの確保も課題でした。有休消化日数についても別のExcelファイルで管理しており、情報の分散も問題となっていました。

様式9の対応と補助金活用が決め手に

いつごろ検討を開始されたのでしょうか?他社システムと比較するうえで重要視されたポイントやUniversal 勤次郎 就業・勤怠を選んだ決め手を教えてください。

高橋様:
2022年頃から検討を開始し、約1年かけて複数の勤怠管理システムを比較・検討しました。その中で最終的にUniversal 勤次郎を導入することを決めました。
選定にあたって重視したのは、国の様式9(看護職員の数や勤務実績記録)の出力に対応しているかどうかという点です。看護師の勤務時間を正確かつ詳細に把握しなければならないのですが、これまでは手作業での作成に多くの時間と手間がかかっていました。複雑な勤務パターンにも対応でき、かつ様式9と連動できるシステムは非常に限られており、勤次郎はその要件をクリアしていたことが大きな決め手になりました。
さらに、IT導入補助金を活用できるという提案をいただいたことも後押しになりました。費用面での支援を受けながら、自社に合ったシステムを導入できるのは非常にありがたかったです。

業務効率化だけではなく、現場意識にも変化をもたらした導入効果

実際に導入されてから、Universal 勤次郎 就業・勤怠の評価はいかがでしょうか?

中島様
以前は、職員から提出される紙の申請書をもとに、時間外労働の集計や有給休暇の計算を行い、給与計算データへ変換するまでに1週間以上かかっていました。
それがUniversal 勤次郎を導入してからは、2~3日で確認・出力まで完了できるようになり、業務の効率が格段に上がりました。
また、時間外労働や夜勤手当など、複数ある手当の計算も自動化されたことで非常に助かっています。以前は電卓を片手に手作業で対応していたため、計算ミスのリスクも大きく、常に気を張っている状態でしたが、今はその心理的負担がかなり軽減されました。
職員全員の給与に関わる重要な業務だからこそ、安心して作業できる環境が整ったのは大きな変化です。

高橋様
導入前から特に期待していた様式9の自動作成機能は、想像以上に役立っています。勤務予定と実績のデータをもとに、必要な情報が自動で反映されるため、従来は手作業で行っていた帳票作成の工数が大幅に削減されました。
制度上求められる書式を正確かつ効率的に作成できるようになったことは、現場にとって価値のあるシステムだと改めて感じています。

導入後、職員のみなさまはスムーズにご利用いただけていますでしょうか?

森様:
部門管理者からは「申請や承認処理が楽になった」という声が多くあがっています。部署によっては、1人の管理者が10〜20名の部下を担当しているケースもあり、従来はその人数分の紙のタイムカードや申請書類を一枚一枚確認する必要がありました。
Universal 勤次郎では勤務状況をシステム上でいつでも確認できるため、月の途中でもエラーに気づいた時点で修正できるようになり、締め日後にまとめてチェックする負担が軽減されました。

高橋様:
組織全体で働き方への意識が向上したように感じます。Universal 勤次郎では、時間外労働の状況をリアルタイムで集計できるほか、30時間を超える前にアラートが出る設定にできることで、部門管理者は事前の把握と、対象の職員への迅速なフォローが可能になりました。加えて、職員自身も時間外労働を簡単かつリアルタイムで確認でき、有給休暇もシステム上で申請から承認、残数管理までワンストップで実現できるようになったことで、職員一人ひとりが、時間管理や休暇取得の重要性を自覚し、主体的に働き方を考えるようになっています。

Universal 勤次郎を活用して、今後計画されているようなことはありますか?

高橋様:
健康経営には今後もっと力を入れていきたいと考えています。現在はストレスチェック診断を外部に委託しています。
Universal 勤次郎 健康では、職員の健康データと勤務実績を統合管理し、AIが健康リスクと改善ポイントを可視化してくれる機能があると伺っています。
現時点では、体調を崩した職員がいた場合に、勤務状況をさかのぼって確認する対応が中心ですが、そうしたリスクを事前に察知し、素早く対処できる点に魅力を感じます。今後導入を検討していきたいと思います。

Universal 勤次郎 就業・勤怠をご導入いただき、これまでアナログ管理で手間がかかっていた業務が効率化され、職員一人ひとりの働き方への意識も向上されたと伺い、大変嬉しく存じます。今後もUniversal 勤次郎をより有効にご活用いただけるよう、引き続きしっかりとサポートさせていただきます。お忙しい中、取材にご協力いただき誠にありがとうございました。

※掲載内容は2025年6月時点のものです。

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